13日で梢が3歳になる。

思い返せば、3年前の3月12日、夕方に嫁さんからお腹が痛くなってきたと連絡があり、少しだけ会社を早退して家に戻った。長くなるであろう夜に備えてコンビニでオムライスとわかめのおむすびを買って自宅で待機した。いよいよ我慢出来ないというところで、義母と嫁さんと僕の三人で歩産婦人科まで歩いていった。個室で数時間待機したのち、13日午前2時に梢は生まれたのだった。梢の泣き声とは逆に、しばらく声が出なかった。

部屋に戻ってしばらくすると看護婦さんがおくるみに包まれた梢を連れてきた。横になっている嫁さんが抱っこをする。まじまじと見た梢はいろいろなところがしわしわで、顔は石倉三郎にそっくりだったので2人で笑ったのを覚えている。

いまでは、石倉三郎の面影は薄れ、2人のエッセンスが随所に感じられる女の子に育ってくれた。4月から幼稚園に通い始めるし、新たな一面が見れるんじゃないかと父さんは密かに楽しみにしてるよ。

梢さん、お誕生日おめでとう。