先週の土曜日、日産自動車本社ビルで行われたイマジン・ヨコハマの最後のワークショップに参加してきた。一年にわたり行われてきたイマジン・ヨコハマの集大成となるこの日は午前の部では宇都宮や京都で同じような活動をしている方たちの活動紹介と、関東学院大学経済経営研究所の大住所長によるポストモダンの市民参加と題した基調講演が行われた。そして、今までのさまざま活動を通じて出されたキーワードから作られた横浜のミッションステートメントの発表が行われた。

ミッションステートメントについては短い時間の中で膨大な量のキーワードをどうまとめるかということを注目していた。結果的に出されたステートメントについては市民参加のもと作られたという事実のみが残り、なかなか意見がいいにくいなあという思いが残った。

午後の部ではこれからの横浜について考えるワークショップが行われた。OST(オープン・スペース・テクノロジー)という手法で行われたこのワークショップはその手法だけがやや際立った感があるが、結果的に何人かの方は未来を考えることができたと概ねポジティブな反応をしている。僕は少なくとも未来を考えるには、現状を省みる必要があるのではないかといろいろと思うところがあるが、ああいう場でネガティブな意見をいうのはご法度なのかなと変に空気を読んでしまい今に至る。

というのも、実際に僕はその場で良いところも悪いところも振り返る必要があるのではないかと発言したが、進行役の方がそれを読み上げたとき、「悪いところ」という部分を意図的か無意識か分からないが読み飛ばしたので、暗黙のルールとしてネガティブな発言はやめようと僕に言っているように感じたからだ。

それを提案した後に、ひとりのおじさんが僕と振り返りをしたいと話しかけてこられたので少しだけ僕とおじさんとで振り返りを共有した。イマジン・ヨコハマの活動体としての価値を認めつつも、本当に自分たちの意見が反映されているのか?活動していた仲間が徐々に疑念を抱いてやめていってしまったんだといったような無念さを僕に教えてくれた。

ともあれ、開港150年にさまざまな活動が行われてたくさんの市民活動が活気だったのは間違いない。その中でイマジン・ヨコハマが果たした役割というのも大きいと思う。だが、同時にこれらの活動が横浜市の税金でまかなわれていることを自覚しなければいけないと思う。この活動体を通して行っている個々の活動を常に客観的に見て、社会的意義を問いかけ、価値を高めていくことが出来るか。ちゃんと考えていく必要があると思う。

ちなみに僕は横浜市の雰囲気を取り入れた書体(横浜フォント)を本気で作りたいと考えているが、いろいろと難しい局面を迎えつつあることがわかってきた。

ざっくりとした活動内容は以下にまとめてるのでご笑覧いただけるとうれしい。
http://www.cityfont.com/project/yokohama.html